患者さんに選ばれるクリニックの自動ドアサインとは?デザインや業者選びのポイントを解説
クリニックの顔ともいえる看板は、患者さんに安心感や信頼感を与える大切な広告手段です。なかでも自動ドアサインは来院時に患者さんを直接出迎える位置にあり、クリニックの第一印象を大きく左右します。
本記事では、自動ドアサインの基礎知識からデザインのポイント、費用相場や業者選びの注意点までを詳しく解説します。
クリニックの自動ドアサインの重要性

自動ドアサインとは、クリニックの入り口となる自動ドアのガラス面に表示される看板のことです。クリニック名やロゴマーク、診療科目、診療時間、休診日、電話番号などの情報を、カッティングシートやフィルムで貼り付けて表示します。
壁面看板と異なり、目線の高さに設置されるため患者さんの目に留まりやすく、クリニックの基本情報を直接伝える案内板として機能します。
また、透明なガラス戸にサインを貼ることで外から院内の様子が見えにくくなり、プライバシー配慮と宣伝効果を両立できる点も特徴です。
自動ドアサインは来院者の第一印象に大きな影響を与えます。
何も表示がないガラス扉は中が暗く見え、初めて訪れる患者さんにとっては不安を感じさせる原因になります。一方、クリニック名や優しい色合いのロゴが表示された明るい扉は安心感を感じさせる効果があるだけでなく、通行人へのアピールにもなり、毎日その前を通る地域住民にクリニックの存在を印象付けることができます。
患者さんに選ばれる自動ドアサインのポイント

患者さんが来院前に知りたい情報を、漏れなく表示する必要があります。項目例は以下の通りです。
- クリニック名
- 診療科目
- 診療時間、休診日
- 電話番号、予約方法
- 案内矢印や駐車場案内、「○階にあります」などの補足案内
これらをバランスよく盛り込み、一目で診療内容と利用方法がわかるサインにすることが大切です。
診療科目や患者層に応じた色使いやシンボルを取り入れることで、患者さんに親しみや安心感を与えられます。
| 診療科目 | ポイント |
| 小児科・小児歯科 |
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| 内科・外科 |
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| 眼科 |
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| 婦人科 |
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| 心療内科・精神科 |
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| 歯科 |
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診療科目だけでなく、地域やターゲットの患者さんの層に合わせてデザインを検討することが大切です。
医療機関の広告は医療法および医療広告ガイドラインの対象となるため、表示内容には一定の規制があり、過度なキャッチコピーや優良性を強調する表現は禁止されています。
ガイドライン違反の看板を掲示すると、是正指導や罰則の対象となる可能性もあります。不安な場合は、看板業者が医療広告ガイドラインに詳しいかを確認し、必要に応じて専門家のチェックを受けることをおすすめします。
自動ドアサインを決める際は、以下のポイントに注意しましょう。
- 視認性とレイアウト
- 情報量の適正化
- クリニックのブランディング統一
- 設置ルールと許認可
- 素材の安全性と耐久性
院内の内装やWebサイトのデザインとトーンを合わせると統一感が生まれ、認知されやすくなります。テナントや賃貸物件の場合は設置規制がないかどうかも確認しておきましょう。
クリニックの自動ドアサインにかかる費用相場と業者の選び方

自動ドアサインの設置には、デザイン料、製作料、施工料がかかります。それぞれの相場は以下の通りです。
- デザイン料:0~5万円程度
- 製作料(材料・加工費):数千円~数万円程度
- 施工料(取付工事費):1万~5万円程度
シンプルな切文字サインなら5万円以下、凝ったデザインで全面貼りの場合でも10万~20万円程度が目安です。
看板製作を外注する際は、医療機関の実績が豊富な信頼できる業者を選ぶことが重要です。
クリニック看板の製作実績
ホームページやパンフレットで過去の施工事例を確認し、医療広告ガイドラインへの理解があり、クリニック特有のデザインニーズ(清潔感・信頼感など)に対応できる業者かをチェックします。
見積もりの内訳
デザイン、製作、施工それぞれの費用が明示されているか、追加費用の有無なども確認します。複数業者から見積もりを取り、比較検討することが大切です。
提案力とコミュニケーション力
希望を汲み取り、プロの視点でアドバイスをくれるかも大切です。
アフターサポートの有無
看板は年数が経てば貼り替えも必要になるため、施工後の不具合対応も含めたアフターサービスの内容を確認しておきましょう。
これらの点について複数の業者を比較し、価格だけでなく提案内容と信頼性で総合判断するのがおすすめです。
一般的な看板製作の流れは次のとおりです。
- 問い合わせ・相談
- 現地調査と打ち合わせ
- プラン提案・見積もり
- 発注契約
- デザイン確定
- 製作・準備
- 施行(取付工事)
- 完了・引き渡し
開業時に設置を予定している場合は、スケジュールに余裕を持って進めることが大切です。
以下の準備をしておくと打ち合わせがスムーズに進みます。
- 表示する情報の確定(診療科目、診療時間、電話番号など)
- ロゴデータやデザインイメージ
- 自動ドアのサイズや材質、正面写真
- 予算とスケジュールの目安
- テナントの設置ルールや許認可の確認
デザインのイメージは参考画像や手描きスケッチを用意しておくと、打ち合わせがより具体的になります。伝えたい印象や想定する患者さんの層も整理しておくことが、より理想的なサインづくりにつながります。
編集部まとめ

自動ドアサインは、クリニックの信頼感を高めるとともに、患者さんをスムーズに誘導する重要な要素です。診療科やターゲットに合ったデザイン性を意識しながら、医療広告ガイドラインを遵守した情報表示が重要です。
自院のコンセプトに合った自動ドアサインの設置で、患者さんに選ばれ続けるクリニックづくりの第一歩を踏み出しましょう。




