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眼科クリニックでのDX導入の考え方と業務効率化のポイントを解説!

                   
投稿日: 2026.06.26
更新日:2026.06.13
                   

眼科では、視力や眼圧、眼底写真、OCT、視野検査など、多くの検査データを扱います。眼科DXは、電子カルテや画像管理、検査機器との連携、オンライン予約などを活用し、診療と院内業務を効率化する取り組みです。この記事では、眼科DXの基本、画像管理やシステム連携、クリニック業務をDX化する際のポイントを解説します。

眼科DXの基本的な考え方

眼科DXの基本的な考え方
眼科のDXとはどのような取り組みを指しますか?

眼科のDXとは、デジタル技術やデータを活用して、診療や検査、説明、予約、会計、情報管理などの流れをより効率的にする取り組みです。

具体的には、電子カルテの活用や検査機器とのデータ連携、画像ファイリング、オンライン予約、問診のデジタル化、AIによる画像診断支援、院内業務のペーパーレス化などが含まれます。

眼科では、視力や眼圧、眼底写真、OCT、視野検査など、多くの検査データを扱います。これらを紙や個別の機器だけで管理するのではなく、必要な情報を診療中に見やすく整理し、過去データと比較しやすくすることが、眼科DXの大きな目的です。

参照:『医療DXについて』(厚生労働省)

眼科でDXが特に進めやすいといわれる理由を教えてください

眼科は、DXと相性がよい診療科の一つです。理由は、診療のなかで扱う情報に画像や数値データが多いからです。

例えば、眼底写真やOCT、視野検査などは、デジタルデータとして保存しやすく、過去の結果との比較もしやすい情報です。

また、眼科では検査数が多く、患者さんの流れも受付、問診、検査、診察、会計と定型化しやすいです。そのため、予約や問診、検査データの取り込み、診察時の画像表示、説明資料の提示などをデジタル化することで、院内の流れを改善しやすくなります。

DXを進めることで得られる主なメリットは何ですか?

眼科でDXを進める主なメリットは、診療の質向上、業務効率化、患者さんへの説明のしやすさです。

まず、検査データや画像を一元的に管理できると、過去の結果と比較しやすくなります。緑内障の視野変化、網膜疾患のOCT所見、白内障手術前後の検査結果などを確認しやすくなり、診療判断の補助になります。

次に、スタッフの業務負担を減らしやすくなります。紙の問診票の転記、検査結果の手入力、画像の探し直し、予約管理の手間などが減ることで、受付や検査、診察の流れが円滑になります。

さらに、患者さんへの説明にも役立ちます。画像や数値を画面で見せながら説明できるため、病状や治療方針を理解してもらいやすくなります。特に、慢性疾患で長期通院が必要な患者さんは、変化をみえる形で共有されることが安心感につながります。

眼科特有のシステム連携と画像管理

眼科特有のシステム連携と画像管理
眼科の検査機器とのデータ連携でどのような点が重要ですか?

眼科では、視力や眼圧、視野検査、眼底写真、OCTなど、多くの検査機器を使います。そのため、DXを進めるうえで、検査結果を電子カルテや画像ファイリングシステムへスムーズに取り込めるかが重要です。

特に確認したいのは、検査機器ごとにデータが分断されていないことです。診察室で過去の検査結果をすぐに確認できること、左右眼や検査日を間違えにくいこと、検査画像と数値データを時系列で比較できることが大切です。

また、機器を入れ替えたときや新しい検査機器を追加したときに、連携しやすい設計になっているかも確認しておく必要があります。眼科は長期通院の患者さんも多いため、導入時の便利さだけでなく、将来の機器更新やデータ移行まで見据えてシステムを選ぶことが大切です。

眼底画像やOCTなどの画像管理はどう設計すればよいですか?

眼底画像やOCTは、診断だけでなく、病状の経過を追ううえでも重要な情報です。画像管理は、撮影した画像を単に保存するだけでなく、診察時に見たい画像へすぐアクセスできる設計が必要です。

基本としては、患者さんごとに画像を一元管理し、検査日、左右眼、検査種類、撮影部位がわかりやすく整理される仕組みにします。

OCTには、断層画像だけでなく、網膜厚マップ、進行解析、黄斑部や視神経乳頭周囲の変化を確認しやすいことが求められます。眼科画像にはDICOMなどの標準規格が使われることもあり、眼科用のOCT画像についてもDICOM上で扱える形式が整備されています。標準規格への対応は、画像の保存、共有、将来のシステム更新を考えるうえで確認しておきたい点です。

併せて、画像データは容量が大きくなりやすいため、保存容量、バックアップ、閲覧速度、院内ネットワーク、クラウド利用時の安全管理も検討します。医療情報システムは、安全管理やサイバーセキュリティ対策も重要であり、運用ルールを含めて設計する必要があります。

シェーマ入力に対応できる電子カルテの選び方を教えてください

眼科診療の実務においては、前眼部や眼底、眼瞼の所見などを、シェーマで記録したい場面が多くあります。そのため、電子カルテを選ぶ際は、シェーマ入力があるかどうかだけでなく、実際の診療中に使いやすいかを確認することが大切です。

確認したいポイントは、眼科用のテンプレートが十分に用意されているか、左右眼の記録がしやすいか、ペン入力やタブレット操作に対応しているか、過去のシェーマを複製および修正できるかです。毎回一から描く必要があると、紙カルテよりも時間がかかってしまうことがあります。

また、シェーマだけでなく、検査画像や診断名、処方、手術記録、紹介状、説明文書などと自然に連携できるかも重要です。

導入前には、デモ画面を見るだけでなく、実際の診療に近い流れで試すことをおすすめします。

眼科クリニック業務のDX化の進め方

眼科クリニック業務のDX化の進め方
受付や予約管理のDX化ではどのような選択肢がありますか?

受付や予約管理のDXは、オンライン予約やWeb問診、自動受付機、診察券アプリ、キャッシュレス決済、自動精算機などが選択肢に入ります。

眼科は、視野検査やOCT、散瞳検査、コンタクトレンズ処方、手術前検査など、内容によって必要な時間が異なります。そのため、初診、再診、検査、処置などで予約枠を分けると、院内の流れを整理しやすくなります。

ただし、高齢の患者さんはスマートフォン操作が難しい場合もあります。オンライン化だけに寄せすぎず、電話や窓口での予約も残しながら導入するとよいでしょう。

回転率の高い業務への対応のポイントを教えてください

眼科は検査から診察、会計までの流れが速く、患者さんの入れ替わりも多い診療科です。そのため、DX化では入力作業を減らし、必要な情報をすぐ確認できる仕組みづくりが重要です。

Web問診で来院目的や症状を事前に確認し、検査データを電子カルテや画像ファイリングへ連携できると、診察前の準備がスムーズです。視力や眼圧、OCT、眼底写真、視野検査などを時系列でみられるようにしておくと、診察中の確認時間も短縮しやすくなります。

また、よく使う説明文、紹介状、点眼指導、手術説明などはテンプレート化しておくと、医師やスタッフの負担を減らせます。

オンライン資格確認や電子処方箋との連携で注意したい点はありますか?

オンライン資格確認や電子処方箋は、受付、診察、処方、会計の流れに関わるため、導入前に院内の運用を決めておくことが大切です。

オンライン資格確認の際は、マイナ保険証、資格確認書、従来の保険証など、患者さんの提示方法に応じた受付対応が必要です。受付スタッフが迷わないように、確認手順を整理しておきます。

電子処方箋は、電子カルテやレセコンとの連携、薬剤情報の確認、紙処方箋との使い分け、システム障害時の対応を確認しておく必要があります。眼科では点眼薬の処方が多いため、用法、左右眼の指示、処方コメントがわかりやすく入力できる必要があります。

編集部まとめ

編集部まとめ

眼科DXでは、電子カルテ、検査機器、画像ファイリングを連携させ、検査データや画像を確認しやすくすることが重要です。眼底画像やOCT、視野検査を時系列で見られると、診療や患者さんへの説明にも役立ちます。

また、オンライン予約やWeb問診、自動精算機などを活用することで、受付や会計の負担軽減にもつながります。システム導入だけでなく、院内の流れや患者さんの使いやすさに合わせて進めるようにしましょう。