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クリニックのホームページ制作の流れと成功の秘訣

                   
投稿日: 2024.05.29
                   

クリニックを選ぶ際、ホームページを事前に確認する患者さんが増えているため、集患対策として重要なのがホームページ制作です。

クリニックの開業にあたり、ホームページ制作を検討しているが、具体的に何から始めればいいのかわからないという方も多いのではないでしょうか。

この記事では、

  • ホームページ制作で押さえるべきポイント
  • ホームページ制作会社に依頼する際に気をつけるべきポイント
  • ホームページ制作会社に依頼するメリットとデメリット

これらについて解説します。

ホームページの自作を検討しているクリニックから、制作会社への発注を検討しているクリニックまで、ホームページ制作で失敗しないために、ぜひ本記事を参考にしてみてください。

クリニックのホームページの役割とは

インターネットで情報収集することが当たり前になった現代において、クリニックのホームページ制作は集患対策に必要不可欠といえるでしょう。

クリニックのホームページの具体的な役割は、

  • クリニックの特徴や魅力などの情報を分かりやすく発信する
  • 診療内容や診療時間、アクセス情報などを分かりやすく伝える
  • 集患数を上げる対策

それぞれについて解説します。

クリニックの特徴や魅力を分かりやすく発信する

クリニックの特徴や魅力を患者さんに向けて分かりやすく発信することがホームページの役割の一つです。

初めて受診を検討している患者さんの中には、
「どのような先生が診察してくれるのか」
「落ち着いた雰囲気のクリニックなのか」
「検査や治療内容はどのようなものなのか」
このような疑問や不安を感じる方も多いでしょう。

ホームページで院長のプロフィールや顔写真、クリニックの雰囲気が伝わる画像や治療方針などの情報を発信することで、患者さんの安心感につながり、不安を和らげることが期待できます。

ホームページを見た患者さんにクリニックの特徴や魅力が伝われば、集患にも良い影響を与えてくれるでしょう。

診療内容や診療時間、アクセス情報などを分かりやすく伝える

診療内容や診療時間、アクセス情報などを患者さんに分かりやすく伝えることもホームページの大切な役割の一つです。

  • 提供している診療内容
  • 設置している医療機器の種類や性能
  • 診療時間や休診日
  • 最寄り駅などのアクセス情報
  • 感染症への対応

通院に必要な情報をホームページで分かりやすく発信することは、患者さんの利便性や満足度に直結します。

クリニックの特徴や魅力とあわせて診療情報を発信することで、長期的な集患が見込めるでしょう。

集患数を上げる

集患対策におけるホームページの役割は大きいでしょう。

初診の患者さんに受診してもらうためには、看板広告や口コミ、インターネットの情報などから、まずクリニックの存在を知ってもらうことが大切です。

近年では、インターネットから情報収集する患者さんが増えてきているため、ホームページでの集患対策を行わないと、競合クリニックから大きく後れを取ることになります。

厚生労働省の調査「令和2(2020)年受療行動調査(概数)の概況」によると、普段の医療機関にかかる時の情報入手先(複数回答)は、外来では「家族・友人・知人の口コミ」が71.1%で最も多く、次いで「医療機関が発信するインターネットの情報」が23.5%となっています。

集患対策におけるホームページの果たす役割は、今後さらに大きくなっていくと予想されます。

(参考:令和2(2020)年受療行動調査(概数)の概況|厚生労働省

クリニックのホームページ制作で押さえるべきポイント

クリニックのホームページ制作で押さえるべきポイント

ホームページ制作では、下記のポイントを押さえるといいでしょう。

  • 制作目的やターゲット層を明確にする
  • 患者さんが情報を見つけやすいページ数にまとめる
  • 予約システムやオンライン診療との連携も検討する

それぞれについて解説します。

制作目的やターゲット層を明確にする

集患につながるホームページを制作するためには、制作の目的やターゲット層を明確にすることが大切です。

情報を精査せず詰め込みすぎると、ホームページの内容に一貫性がなくなってしまう可能性があるので注意が必要です。

制作目的の具体例としては、

  • 集患や増患が目的なら、診療内容の特徴や医療機器の性能を訴求
  • 疾患情報の提供が目的なら、病気・症状の説明や健康に関するFAQやコラム記事を掲載
  • ホームページからの予約獲得が目的なら、予約システムとの連携
  • クリニックのブランディングが目的なら、経営理念や治療方針、院長プロフィールなどの情報の充実化

このように、しっかりとホームページ制作の目的を明確にすることは、結果的に集患率アップにつながります。

患者さんが情報を見つけやすいページ数にまとめる

ホームページのページ数は多くても15ページ程度にまとめると良いでしょう。

情報量が多くなりページ数が増えすぎると、患者さんは必要な情報にアクセスしにくくなってしまうため、利便性の低いホームページになってしまいます。

クリニックとしては、特徴や魅力を一つでも多く伝えたいと考え、情報を詰め込みすぎてしまう傾向にあります。患者さんの必要な情報が端的にまとまっていて、求めている情報が見つけやすいホームページの構成を意識することが大切です。

予約システムやオンライン診療との連携も検討する

ホームページから診療予約ができる予約システムとの連携も検討しておきましょう。

予約システムと連携されていれば、電話することなくホームページ上で予約を完了できるため、患者さんの利便性が向上し、結果的に集患率アップにもつながります。

予約システムやオンライン診療を導入しているクリニックは、年々増えているため、患者さんの待ち時間削減や利便性向上は、競合との差別化のポイントにもなってくるでしょう。

ホームページ制作会社に依頼する際に気をつけるべきポイント

ここでは、制作会社に依頼する際に気をつけるべきポイントを紹介します。

  • 価格相場を調べる
  • 医療広告ガイドライン・薬機法を遵守しているか確認する
  • クリニックホームページの制作実績を把握する
  • 集患対策もできるかどうかを調べる

それぞれ、具体的に解説していきます。

価格相場を調べる

2〜3社のホームページ制作会社から見積もりをとり、価格相場を調べることが大切です

ホームページの制作費用は、依頼内容によって大きく変わります。必要最小限のシンプルな内容にするのであれば30万円程度となり、全てを制作会社に任せて機能を充実させるなら100万円以上と変動の幅があります。

制作会社によっても価格は異なりますので、複数の会社からの見積もりを比較検討する必要があります。

医療広告ガイドライン・薬機法を遵守しているか確認する

ホームページ制作会社が、医療広告ガイドラインや薬機法遵守の体制を整えているか確認することも大切です

2018年の医療法の改正によって、医療機関のホームページは、厚生労働省が定めた「医療広告ガイドライン」による広告規制の対象となりました。

ガイドラインに違反した内容がホームページに掲載されていると罰則の対象となるため、制作会社が「医療広告ガイドラインの遵守」に対応しているのか、事前に確認する必要があります。

制作会社の具体的な確認項目として、

  • YMAA認証を取得しているのか
  • 医療広告ガイドライン・薬機法について、知識を有しているのか
  • 医療機関のホームページ制作実績は多いのか

これらを確認しておくと安心でしょう。

参考までに、医療広告ガイドラインに抵触する可能性のある内容、違反した場合の罰則は以下となっています。

<医療広告ガイドラインに抵触する可能性のある内容>

  • 治療前と治療後の比較をした写真
  • 治療効果の誇張や過大といった誤解を与える表現
  • ”地域No1”や”最高”などの比較優良・誇大表現の記載

<医療広告ガイドラインに違反した場合の罰則>

  • 掲載の中止、または広告の是正が命じられ、 命令に従わない場合は、6ヶ月以下の懲役または30万円以下の罰金

(参考:医療法における病院等の広告規制について|厚生労働省

クリニックホームページの制作実績を把握する

医療機関のホームページ制作の実績は多いのか確認をすることも大切です。

医療機関のホームページ制作においては、

「掲載している情報の正確さ」

「医療広告ガイドライン・薬機法を遵守しているか」

「清潔感や安心感を感じるデザイン」

これらが重要となります。

いくらデザイン性の高いホームページが安価で制作できたとしても、医療機関の制作実績が少なければ、満足のいくホームページを制作してもらうことは難しいでしょう。

病院やクリニックなどの医療機関の分野に特化した、制作実績の確認が必要となります。

集患対策もできるかどうかを調べる

SEO・MEO対策に強い制作会社なのかの確認もしておきましょう。

集患対策の効果が高いホームページとは、インターネットの検索結果で上位に表示されるホームページといわれています。

患者さんの多くはクリニックを探す時に、「地名+診療科」といった単語でネット検索をします。

検索結果の上位に表示をさせるための対策をSEO(Search Engine Optimization)、マップ検索で上位に表示させることをMEO(Map Engine Optimization)といいます。

発注する制作会社が、SEOやMEOを意識したホームページ制作が得意なのかを事前に確認しておくと良いでしょう。

ホームページ制作会社に依頼するメリット

ホームページ制作会社に依頼するメリット

ホームページ制作会社に依頼することで、以下のメリットがあります。

  • 最新の傾向を知ることができる
  • プロの客観的な意見をもらえる
  • SEOやMEOなどの集患対策もしてくれる

それぞれについて解説します。

最新の傾向を知ることができる

制作実績が豊富な会社に発注することで、最新のホームページ制作の傾向がつかみやすくなります。

実績豊富な制作会社は、数多くの医療機関のホームページ制作をしてきた経験から、集患対策のノウハウを持っている可能性があります。

最近ではどのようなホームページがトレンドで、競合クリニックは集患対策のために何をしているのかなど、具体的なアドバイスをもらえることもあるでしょう。

プロの客観的な意見をもらえる

専門家から客観的な意見がもらえることもメリットの一つです。

ホームページを自作する場合、自由に制作できる反面、デザインや内容が個人の趣味や嗜好に偏りがちです。そのため、客観的な視点に欠け、クリニックのホームページとしては、相応しくないものになってしまう可能性があります。

多くの患者さんにとって利便性の高いホームページにするためには、プロの客観的な意見を取り入れることは大切です。

SEOやMEOなどの集患対策もしてくれる

制作会社に依頼すれば、SEOやMEOなどのWebマーケティングを行って、集患対策をしてくれることがメリットとして挙げられます。

Webマーケティングの知識がないと、SEOやMEO対策はハードルが高く、効果を出すのは難しいかもしれません。

しかし、何も対策を行わずホームページを制作しても、あまり閲覧されることがなく無駄になってしまうケースもあるでしょう。

SEOやMEO対策を得意とする制作会社に依頼することで、集患や増患に効果的なホームページ制作が可能になります。

ホームページ制作会社に依頼するデメリット

ホームページ制作会社に依頼することで、以下のデメリットが挙げられます。

  • 費用が発生する
  • デザインや原稿に満足できない場合がある
  • 担当者によって対応の差がある

それぞれについて解説します。

費用が発生する

制作費用の発生は、デメリットの1つとして挙げられます。クリニックの外観や内観、スタッフの集合写真などの撮影も依頼する場合は、追加で費用が発生する可能性もあります。

情報更新やメンテナンスも含めホームページの運用をを外注する場合は、さらに運用費用も発生するため、費用対効果を見極める必要があるでしょう。

デザインや原稿に満足できない場合がある

制作会社に要望が上手く伝わらず、成果物に満足できない可能性もあります。

満足のいくホームページ制作の実現には、制作会社との綿密な打ち合わせが必要となるでしょう。

担当者によって対応の差がある

同じ制作会社でも担当者によって対応に差があることは、デメリットの一つとして挙げられます。

担当者の交代によってコミュニケーション不足が発生したり、対応が悪くなってしまったりするというケースも考えられます。

編集部まとめ

この記事では、ホームページ制作で押さえるべきポイント、制作会社に依頼する際に気をつけるべきポイント、制作会社に依頼するメリットとデメリットについて解説してきました。

ホームページは、まずクリニックの存在を知ってもらい、来院してもらうための情報を提供するという重要な役割を担っています。

ホームページを自作するとなれば、時間と労力がかかり、Webマーケティングの専門知識も必要なため、開業時にはホームページ制作にそこまでリソースをさけないというクリニックも多いでしょう。

本記事が、集患率の高いホームページ制作の参考になれば幸いです。